ホメオパシー

イギリスに暮らしていて一度は耳にした事があるホメオパシー。でもその内容は意外と知られていません。ではホメオパシーとは一体何なのでしょうか?
ホメオパシーのHomoeは「似たもの」、Pathyは「療法」という意味で「同種療法」と訳されます。簡単に言えば「似たものが似たものを癒す」という原理で、心身に入り込んだ病的エネルギーをそれに最も近いエネルギーで押し出す療法です。
その歴史は古く、古代エジプトや中国で用いられた療法です。また日本でも発熱して体が熱い時に、卵酒を飲むといった民間療法はホメオパシーの原理と同じです。これは発熱時に更に熱が上がるように仕向けると、自然治癒力が発揮され、熱を乗り越える力が呼び起こさせる事を知っていた昔の人たちの知恵なのです。

ホメオパシーでは、植物や鉱物、動物などから採った原物質を「希釈振蘯」(きしゅくしんとう=薄めて、叩く事を何度も繰り返す)というプロセスを経て、小さな砂糖の玉にしみこませます。この玉を「レメディー」と呼び、それを接種するとその人の抱える不自然なパターンと適合、共鳴し、自然治癒力が振り動かされ、体が治ろうという方向へと向かいます。このようにレメディーとは、自ら健康になろうとする力を引き出すためのものです。つまりホメオパシーでは、自分を癒せる者は自分にあるという考えが根本にあります。
ヨーロッパでは、ホメオパシーが医療保険の対象になっている国もあり、英国王室の主治医はホメオパシー療法家である程、認知された療法です。日本ではまだ広く知られていないのが現状ですが、最近ではようやくこの、自然と体の両方にやさしいホメオパシーが注目されるようになってきました。

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