PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

日本人特有の腸内細菌①

腸内細菌は私たちにとても役に立つ生き物で、ビタミンやタンパクを合成して人間に供給したり、食べたものの消化吸収を助けたり、食品などに混じって体内に侵入してくる食中毒菌などの外来性の病原菌が腸に感染することを防いだり、人間の免疫系を刺激して活性化することにより抵抗力を増強させてくれたり、多くの場合に人間に有益に働きます。ところが、同じ細菌が腸の外へ逃げ出して血管に入り込んだり、体内に侵入したりすると菌血症や敗血症、尿路感染症などいろいろな感染症の原因になります。つまり、役に立つ腸内細菌も、人間が「ここにいなさい」と決めた場所で決めた仕事をしてくれないと困るわけです。

また、病気になって抗生物質を飲むと、役に立っている腸内細菌も殺してしまいますので、腸内菌叢のバランスが崩れて、それまではおとなしくしていた有害な菌が前面に出て活躍するようになり、ブドウ球菌性腸炎や偽膜性大腸炎を起こすこともあります。また、希なケースですが、食べ物の成分から発癌物質を作り出したり、動脈硬化、高血圧、肝障害などの原因になったりする菌もいます。
にほんブログ村 健康ブログへ
にほんブログ村

| 健康 | 08:22 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://rahuk.blog93.fc2.com/tb.php/31-7d3db42f

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT