日本人特有の腸内細菌②
私たちの健康はもちろん、生命維持にさえ欠くことのできない腸内細菌ですが、nature誌の2010年4月8日号、LETTERSにおもしろい記事が掲載されました。
その記事は「海洋細菌から日本人の腸内微生物叢への糖質関連酵素の伝達」というものです。
人間の腸の中にすむ細菌は食品に含まれる成分を分解したり、加工したりしてより有益なものを人間に提供しています。
そのような細菌に役割分担してもらっている機能のほとんどは人間には備わっていない能力です。つまり、その機能を実現するために必要な遺伝子を持っていないのです。
日本人に特徴的な食習慣の一つに、海藻類を日常的に摂取する点があり、日本人は平均すると1人当たり毎日14.2グラムもの海藻を食べています。海藻の中でもすしやおにぎりに使われるノリ類は、栄養的にも重要な海藻です。
日本人はこのように海藻を大量に摂取し、しかも日本人の腸の中だけにそれらを分解することができる細菌が生息しているということで、このようなまれな酵素を獲得したきっかけは海洋細菌が付着した海藻である可能性を示しています。
日本人は海藻を加熱せずに食べる食習慣がありますので、滅菌されていない食物と接触することとなり、日本人の腸内細菌叢において、このような多糖を分解する酵素のバリエーションを増やしたものと思われます。
ただし、アメリカ人にはそういった細菌が検出されなかったわけですが(=栄養として吸収されない)、日本人の中でも必ずしも全員が持っているというわけではないようです。
人の食習慣、そして環境によって吸収できるものの酵素は、それぞれ違うということが言えます。
その記事は「海洋細菌から日本人の腸内微生物叢への糖質関連酵素の伝達」というものです。
人間の腸の中にすむ細菌は食品に含まれる成分を分解したり、加工したりしてより有益なものを人間に提供しています。
そのような細菌に役割分担してもらっている機能のほとんどは人間には備わっていない能力です。つまり、その機能を実現するために必要な遺伝子を持っていないのです。
日本人に特徴的な食習慣の一つに、海藻類を日常的に摂取する点があり、日本人は平均すると1人当たり毎日14.2グラムもの海藻を食べています。海藻の中でもすしやおにぎりに使われるノリ類は、栄養的にも重要な海藻です。
日本人はこのように海藻を大量に摂取し、しかも日本人の腸の中だけにそれらを分解することができる細菌が生息しているということで、このようなまれな酵素を獲得したきっかけは海洋細菌が付着した海藻である可能性を示しています。
日本人は海藻を加熱せずに食べる食習慣がありますので、滅菌されていない食物と接触することとなり、日本人の腸内細菌叢において、このような多糖を分解する酵素のバリエーションを増やしたものと思われます。
ただし、アメリカ人にはそういった細菌が検出されなかったわけですが(=栄養として吸収されない)、日本人の中でも必ずしも全員が持っているというわけではないようです。
人の食習慣、そして環境によって吸収できるものの酵素は、それぞれ違うということが言えます。

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